はてなブログ界隈をにぎわすHagex氏の処女作「ネット釣り師が人々をとりこにする手口はこんなに凄い」を読みました。
「ネットの釣りとデマのルールブック」Hagex先生の本。-ハート剛毛系
話題のhagex本「ネット釣り師が人々をとりこにする手口はこんなに凄い」を読んだ感想 – 感謝のプログラミング 10000時間
【読書感想】ネット釣り師が人々をとりこにする手口はこんなに凄い – 琥珀色の戯言
ハゲの釣魚大全 – Hagex『2ch、発言小町、はてな、ヤフトピ ネット釣り師が人々をとりこにする手口はこんなに凄い』 – 俺のメモ
著名な方々のレビューをよそに超零細ブログのボクもいっちょまえにレビューしたいと思います。
だって気の狂った人の本が面白かったんだもん(褒め言葉)
妄想かもしれない釣り師解説の本
インターネット上には「釣り師」と呼ばれる人間がいる。
多くの釣り師たちは、金銭的な見返りもないのにもかかわらず、時間をかけてエピソードを創作し、文章を整え、「2ちゃんねる」「発言小町」「はてな匿名ダイアリー」といった掲示板に投稿する。読者からの反応があれば丁寧に対応し、数日、ときには数ヶ月にわたって投稿していく。読者たちは釣り師が作るエピソードの続きが気になり何度も掲示板にアクセスしてしまう。
冒頭はこういった書き出しから始まります。
ボクは「2ちゃんねる」や「発言小町」の類はほとんど見ないんですが、まとめサイトを介してこうした人種がいるというのはなんとなく理解しています。ただ、同時に彼らが何を目的としてそうした釣り行為を行うのかが理解できていませんでした。
本書では釣りのテクニックや見破り方、さらには実際の釣り師だったトピシュさんのインタビューから目に見えにくい「釣り師」の実態を暴いています。
とカッコよくまとめてみたけど、「釣り師」が人を煽って熱いレスをしてくるのをニヤニヤしてるってのは想像できたんですけど、全力で「釣られるもんか!」と対抗して釣り要素を論理的に暴こうとする人がいることに驚きました。本気っぷりが釣り師以上にヤバイ。
しかも、釣り師なるものがいる!というのはHagex氏の妄想です、と言われたら完全否定ができない。
にもかかわらず釣り師に本気で対抗する狂気が見られる本です。すばらしい。
デマを見破る力がつく
こう書くとただの「釣り対抗策」を教える本みたいに見えるかもしれないけど、「釣り耐性」がつくとデマにも騙されにくくなるという意見も書かれていて、これには大いに納得しました。
昔とある賢人が「嘘は嘘であると見抜ける人でないと(掲示板を使うのは)難しい。」と語りましたが、今の時代は掲示板に限らず、ツイッターやフェイスブックでも程度の低い「釣り」から意図的に思想誘導を図る「デマ」まで溢れてますからね。時代にあった防衛策を身につけるのは悪い選択肢じゃないと思います。
最後の章は実際の釣り師トピシュさんとの対談。釣り師側の心情が見えるので「ああ、なるほどな」と3ミリくらい思えました。
まあ、ブログを書いているのも釣りをするのも他人に認められたいって部分では似たようなところがあるでしょうけどね。
ほかのレビュアーの皆さん同様、もしHagex氏の本に興味を持ったならHagex-day.infoから買うといいと思います。
Hagex本は意外と好調でハゲ子感激です – Hagex-day info
唯一、残念だったのはHagex氏のブログのときの切れのある文章じゃなくなってたこと。
本として出すにはあの文章では受けが悪いってことなんだろうなー。
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